49.タマ一家公園へ行く… |
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49. タマ一家公園へ行く…
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外はチラチラと雪が舞っている。タマ一家は仲良くストーブの前で、タマとシロちゃんは丸くなり、その横で子猫たちががあそんでいる。 「シロちゃん、公園に行ってみないかい?」 「そうね、行ってみようかしら。コリキも最近静かだしね。」 「公園に行くの?」 キジコがうれしそうに言うとハチが、 「僕も行きたいよ。ずっと家の中で退屈してたんだ!」 外には雪が舞い、子猫たちうれしさのあまり寒さも関係ない様子だ。 公園に着くと暖かい陽射しと同時に雪が消えた。 「わ~太陽が出てくると暖かいね。」 白玉が言った。 「みんな来てるかしらね。」 「寒いからいないかな~」 タマとシロちゃんは空を見上げた。 「やぁ~タマ。よく来たね。寒いから来ないと思ってたよ。」 「レオン、寒いからいないと思ったよ。変わりはないかい?」 「最近寒いからコリキの散歩が少ない。でも動きたくて脱走するらしいから気をつけないとね。」 「家の前を吠えながら通って行くのよ!びっくりするわ。」 シロちゃんが怒りながらいった。 「大変だ!」 レオンが叫んだ。 「コリキだ。どこか隠れるんだ。」 「白玉、キジコ、ハチこっちへおいで!」 それぞれに、急いで植木の隙間に入り込み体を隠した。逃げないタマを見て白玉が叫んだ。 「父さんどうしたの。」 「コリキが…。」 コリキと逃げ遅れたハチが向かい合っている。 「大変だ。ハチ…」 タマが慌てていると、 「ハチ、後ろの木に飛び乗るんだ!!」 レオンが叫んだ。ハチは足が震えて動けない。 |
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